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不登校と二次障害

もう、ずいぶん昔の話、学校の管理職と喧嘩したことがあります。

ある不登校の小学生の、学校との話し合いに付き添った時の話でした。


子どもが不登校になると、学校から親が呼び出されることはよくあることです。

学校に親が呼び出されると、学校側は担任、学年主任、時には教頭・・

複数の先生がいるのが普通です。


そんな場面に母親ひとりでは心細いということから付き添うことになりました。

学校としては、そんな場面が母親にとってどれだけプレッシャーになるか、

きっと、想像することがないんだろうと思います。


先生「学校に来てしまえば、元気に過ごしているんだから、来させてください」

母親「家ではとても疲れた様子なんです」

先生「学校で元気に活動している証拠でしょう!」

母親「朝になると、行きたがらないんです」

その時もよくある、こんなやり取りから始まりました。


そのうちに

「あなたはどう思うんですか?」と先生が私に問いかけました。

私「いま、無理に動かそうとしない方がいいと思います。

  子どもはエネルギーがたまれば、自分から動き出す瞬間がありますよ。

  じっくり、見守っていきませんか。」


先生「ずっと、学校に行けなくて、引きこもるようになったら、

   あなたはどうするんですか?」

私「いま、無理に動かそうとして、子どもの心が深く傷ついたら、

  不登校だけでなく、二次障害に苦しむことになるんですよ。」


それからは水掛け論。最後は怒鳴り合いになっていました。



不登校になった子どもには、ほとんどの場合なんらかの二次障害が現れます。

それがない子どもの方がめずらしいくらい。


視線恐怖、対人恐怖、潔癖症、チック・・

でも、それがずっと続くわけではありません。

多くの場合は、心が整理されて、エネルギーがたまるにつれて、

消えていきます。



不登校だったころのことが、トラウマになって残らないように。

不登校から引きおこされた二次障害がひどくならないように。

あせらずに、あわてずに子どもを見守りたいと思います。


今の姿にとらわれず、未来を楽しみに見守りたいと思います。

2013年9月15日

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