不登校の原因と家庭環境
不登校の相談を受けた時、
私は不登校になった原因にあまり意識を向けません。
原因探しをして、その要因を特定することで、
逆にその背景にあるもの全体が見えなくなってしまうこともあります。
だから、「原因」にこだわることは危険だとも思っています。
特に不登校と家庭環境の関係について、
短絡的な決めつけは母親を傷つけ、苦しめることになります。
完ペキな親、完ペキな子育てなどありえません。
いろいろな問題をあげればきりがない。
でも、それはどんな家庭でも同じことです。
悪者探しは意味がない。
子どもが学校に行けなくなっても、
お母さんが悪いわけではありません。
お父さんが悪いわけではありません。
もちろん、本人が悪いわけではありません。
悪者なんてどこにもいないと思います。
子どもの未来の可能性が広がる条件は、
子どもを見守り続ける家庭があること。
そして、その家庭に寄り添い、見守る第三者がいることだと思っています。
2013年9月15日