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障がいのある子どもへの悪意のない質問

「この子は、なぜ、お話できないの?」

子どもがまだ小さなころ、公園で遊んでいたりすると、

たまに子どもたちから投げかけられる悪意のない質問。


子どもたちからの悪意のないストレートな質問には、

どう答えていいか、オロオロしてしまう。


対応その1

無視する。聞かなかったことにする。

そんな質問をする子どもを睨みつける。


対応その2

「そうだよね、なぜ、お話できないんだろうね? 私にもわからないの」

子どもの思いに共感しながらも、

「私にもわからない」という親の思いを正直に表現する。


対応その3

「あなたはかけっこ速い? あなたのクラスにはかけっこのとても速い子が

 いるよね。でも、あんまり速く走れない子もいるよね」

「あなたのクラスには、とても絵の上手な子がいるよね。

 でも、絵は苦手っていう子もいるよね」

「きっと、それと同じことなんじゃないかと思うんだ。

 お話のとても上手な子もいるよね。でもね、お話のできない子もいるの」

障がいも個性であるという視点で、例えを使って説明する。



他にもいくつかのパターンがあるかもしれないけど、

人に自分の子どもの障がいを説明する時、

その表現の仕方は、親として障がいをどのように受容しているか、

また、どのように受容しようとしているかと深く関係している。

だから、一定の公式なんてない。


でも、逆に考えれば、

見ず知らずの子どもから、

「この子は、なぜ、お話できないの?」

という子どもの障がいについての率直な質問があった時、

どのように答えるだろうとシュミレーションすることで

自分が自分の子どもをどのように受け止めているかを

検証することができる・・という側面もあるような気がする。



そんな質問をする子どもを睨みつける時期があってもいい。

「私にもわからない」とかわす時期があってもいい。

障がいのある子どもの親の心理にもいろいろな時期がある。

その時々に寄り添い、ささやかにエールを送りたい。

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