イメージ画像

不登校になった発達障がいのある子

陽介が学校に行けなくなりました。

4月半ばからなので、かれこれ2か月以上になります。


はじめのうちは、遅刻ぎりぎりで登校していましたが、

学校に行こうと身支度を始めたものの、

制服のネクタイを何回も何回も直している様子や、

一度はいた靴下を、

うつむきながら何回も何回も何回も引っ張って直している姿を見て、


ああ、陽介は、

学校に行かないのではなくて、学校に「行けないんだ」と、

そのつらそうな姿に胸が締め付けられる思いがしました。


それが数日続くうちに、朝起こすと「頭痛がする」と言うようになり、

学校を休むことになりました。


原因は分かりません。


陽介が「頭が痛い、学校には行けそうもありません」と言えば、

そのまま、そうか、分かったよと学校を休ませましたが、

時には、母親の苛立つ気持ちをそのままぶつけてしまうこともありました。


陽介自身にも、やっぱり学校には行かなくちゃという気持ちがあり、

明日からは学校に行きますと言って、翌日の準備をするものの、

朝になると、やっぱり起きられない。


陽介がつらいのはもちろんだけれど、

私たちも何がよくなかったのか、なにか間違ってしまったのだろうかと

沈んだ気持ちで過ごす毎日でした。


だけど、5月もなかばを過ぎ、

陽介が学校を休むことが当たり前になってきて、

母親自身が、

いいじゃない、

陽介は学校を休んでいても勉強の遅れを心配するようなことはないし、

学校に行こうとしてあんなに苦しんでいる姿を見るよりも、

張り切って近くの公園に遊びに出掛けていくのを見送る方がよっぽどまし、と

気持ちを切り替えられるようになったら、ずいぶん楽になりました。


そんな毎日を過ごすうちに、

陽介が「あしたは学校に行きます」をまた口にするようになりました。


じゃあまず、教室に行ってあいさつだけして帰ってこよう、から始めて、

遅刻して登校。給食は食べずに帰ってくる。

遅刻して登校し、給食を食べたら、早退。

遅刻して給食を食べて、午後の授業も1時間だけ受けて早退。

でも次の日は、やっぱり学校に行けなくて休む。


365歩のマーチじゃないけれど、

3歩進んで2歩下がる、1歩進んで3回足踏み、また1歩下がって2歩進む…。

今は、そうやって過ごしています。


まだまだ、遅刻して登校の毎日。

予定表で下校予定が4時になっていると、

「お母さん、今日は4時下校だ…(T_T)」で、

即、早退決定。

朝から1日、フルで学校に行けたという日はありません。


そして、やっと取り戻せつつある生活リズムが、

夏休み明けにはどうなってしまうのだろう。

不安は尽きません。


それでも、陽介が学校に行くとクラスのみんなが「陽介く~ん♪」と

温かい笑顔で歓迎してくれることがうれしい。

そして、陽介が元気になってきたことがうれしい。

今日も、お決まりのように9時過ぎに登校していく陽介を見送りました。


今日もよい日でありますように。

このエントリーを含むはてなブックマーク Buzzurlにブックマーク livedoorクリップ Yahoo!ブックマークに登録

タグ

トラックバック&コメント

この投稿のトラックバックURL:

コメントをどうぞ

このページの先頭へ