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発達障がいの子どもの不登校

不登校の子どもの中で、

発達障がいではないかと疑われる子どもの割合が

どの程度いるのか・・

ネットの中には、いくつかのデータがあります。

でも、そのデータにどの程度の意味があるのか・・

 

まず、調査対象の数が多くないこと。

また、発達障害であると診断を受けているケースは多くないこと。

あまり、その割合に意味はないかもしれない・・と私は思います。

 

でも、やはり、

発達障がいの子どもが不登校になっていくリスクは高い。

 

いままで関わった子どもの中に、こんな子どもが数人いました。

幼稚園に入園したころ、集団が苦手で泣いてばかりいました。

時間が経って、少し集団に慣れてきても、独り遊びが中心。

 

小学校に入学したころ、

言葉の遅れは目立たなかったのですが、

幼稚園のころと同様に、集団は苦手で、みんなと遊べませんでした。

 

学習の面では、

国語はほとんどつまずくことがありませんでした。

でも、算数はたし算、ひき算からつまずき、くり上がり・くり下がりの

理解が難しいようでした。

 

小学校の生活が進み、

だんだんとクラスの中がグループ化してくる時期に、

グループの雰囲気を感じて、話を合わせるのが苦痛でした。

 

算数の遅れは、3年生くらいから特に大きくなり、つまずきました。

けれども、作文では校内で賞をもらうほど、達者な文章。

そして、中学1年の夏前に、いじめがきっかけとなり、不登校になりました。

 

自閉症スペクトラムの特徴は3つ組の障害と言われ、

社会性の障害、コミュニケーションの障害、想像力の障害です。

 

言葉の発達が比較的良好で、

強いこだわりがある訳でもないケースでは

自閉症スペクトラムとしての判断が難しいことがあります。

 

でも、グループの中で、他の人々の思いを共感しにくかったり、

社会性という面では、

自閉症スペクトラムの特徴を持っているグレーゾーンの人々がいます。

 

そして、例にあげた子どもたちは、

計算の面で大きな落ち込みがあり、学習障害と言えると思います。

 

その子どもたちは学習障害よる、

学習のつまずきが不登校の原因になったのではなく、

グループの中の暗黙の了解がわからなかったり、

その場の空気が読めなかったり、

みんなが楽しんでいることを素直に楽しめなかったり・・

そんなことから、クラスメートとの関係で疲れてしまい、

不登校になっていきました。

 

ただ、グループの中の暗黙の了解がわからなかったり、

その場の空気が読めなかったり、

みんなが楽しんでいることを素直に楽しめなかったりすることが

マイナスの要素だけなのかというと、

それは絶対に違うと思います。

 

その人だけの個性的な視点を持っているということで、

その個性を伸ばしていけば、

偉大な科学者になったり、天才的な作曲家になったり、

世界を次のステージに押し上げる役割をすることになります。

 

みんな、同じでなくていい。

ひとりひとりに役割があり、

それを見つけて、共に歩むことが彼らの不登校を支援することだと思います。

 

つづく・・

 

 

 

 

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2014年7月2日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:不登校の部屋

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